原材料である麦を洗浄し、水に浸します。十分に水を吸わせたら一度水を切り、蒸し上げます。
冷ました蒸し麦に麹菌の種付けをし、麹を作ります。麹作りは、焼酎に作りに不可欠な麹菌を繁殖させるための下準備です。
ここまでで、基本となる麹作りの完了です。
一次仕込とは、出来上がった麹に水と酵母を加えて混ぜ、一次もろみを作る工程をいいます。この作業で純粋な酵母を大量に増やし、二次もろみが腐るのを防ぎます。30度以上になると酵母が弱り、二次仕込みのときにもろ味が腐りやすくなってしまうため、慎重に管理しなければいけません。仕込み翌日には酵母が生育し始め、約一週間で熟成は終了しますが、温度管理に気の抜けない毎日です。
一次もろみに、水洗いして蒸した麦と水を加えて混ぜます。ここで加える水は、もちろん裏の阿南神社から湧き出ている宮水、黒岳の伏流水です。使う水によって、焼酎の味わいも変化します。
25度から30度の温度で約8日〜20日間かけて発酵し、芳醇なもろみとなります。ここでも温度管理が重要で、もろみの温度が高くなりすぎると酵母によるアルコール発酵が抑えられてしまうので、32度以上にならないよう、常に気を使い管理をします。
二次仕込みでアルコール発酵が終わったもろみを、単式蒸留器に移し替え蒸留します。
常圧蒸留と減圧蒸留の2つがあり、麻生本店では2つの方法で蒸留しています。減圧蒸留は蒸留器の圧力を下げるため沸点が低下し、低い温度で蒸留が始まり、アルコールが溜出されます。そのため、フルーティーで柔らかな麦の香りが楽しめます。常圧蒸留は通常の圧力で蒸留するため沸点は高くなります。原料の個性が強い、芳醇な香りの焼酎が生まれます。
蒸留したての原酒は、そのままでは蒸留時独特の臭いがあります。焼酎特有のまろやな風味を出すために、ある一定期間の貯蔵し成熟させます。
熟成して味が落ち着き、風味が豊かになった原酒をびん詰めします。原酒をブレンドしたり割り水をすることで、さまざまな風味の焼酎が生まれます。
